茗水矯正歯科では、初回相談から治療計画の作成、実際の治療の間も
その都度に必要なコミュニケーションを大切に、患者さんと歩みを揃え治療に取り組みます。
段階を踏み状態を見ながら治療を進めてまいります。
3ヶ月~半年に1回程度の割合で来院していただき、治療後の状態をチェック、問題があれば対処いたします。
◆初めて来院される方
初めて当院にお越しいただいた際には、まず初診相談を行います。お口の中を拝見し、現状の歯並びと咬み合わせの問題点をご説明し、治療のおおまかな予定をお話しします。
確定の診断は、詳しい検査を行ってからでなければできませんが、矯正治療経験15年の認定医の目から見た、行う可能性の高い治療方法を説明いたします。
◆子供の矯正治療の場合
子供の矯正治療において重要なのは治療の開始時期です。すぐに治療を始めるのが良いのか、もう少し様子を見た方が良いのかをご説明します。様子を見た方が良い場合は、その後、夏休みなど長期休暇に合わせて経過を見させていただきます。
治療前に経過を見る場合は、まだ治療は開始していませんので、料金はいただいていません。
◆永久歯、成人の矯正治療の場合
永久歯、大人の矯正でまず問題になるのは、抜歯が必要かどうかです。お口の中を拝見して、抜歯の可能性が高いかどうかお話しし、その理由などをご説明します。
また、顎の骨格に問題がある場合は外科矯正になる可能性があります。これも、手術が必要か、あるいはボーダーライン上にあるかなどを説明いたします。
さらに、治療期間、使用する装置、歯を動かした後のメンテナンスなど、アフターケアに関することもお話しし、当院での矯正治療をご希望される方には、次回の検査の予約をお取りいただきます。
その場で決めるのは難しい方には、お家でご検討していただきます。
治療への不安をできるだけ少なく、治療結果のご希望を十分に汲み取るため、
現在の状態と治療後の予測をご覧いただきながら説明いたします。
矯正治療の検査では、歯型を取ると共に、歯と顔全体のレントゲン、口の中と顔の写真を撮ります。
また当院では、ワイヤーによる全体の矯正を行う患者さんには、普段咬んでいる咬み合わせに加え、「中心位」という顎の関節や筋肉がより機能しやすい咬み合わせを調べて、多角的に咬み合わせの検査を行います。
歯型はすべて、パナデント製の半調節性咬合器に装着し、咬み合わせの詳しい分析を行っています。
◆半調節性咬合器の活用
人間の顎の関節を平均的に再現した半調節性咬合器により、患者さんの咬み合わせの状態を高い精度で再現することができます。
患者さんの歯の模型を装着し、これをご覧いただきながら歯並びや咬み合わせの問題点を説明いたします。
ご自分の咬み合わせの状態を立体的にご覧いただけるため、「理解しやすい」と、ご好評をいただいております。
このように、当院では、より精度の高い矯正治療を行うために、半調節性咬合器を使い、歯並びだけでなく咬み合わせや機能に関しても詳しい診断を行っています。
◆レントゲン撮影
レントゲンは、歯と顔全体の2種類を撮影します。
顔全体を撮るレントゲンは、耳にイヤーロッドを入れて顔を固定することにより、同じ方向から規格化されたもの(セファログラムレントゲン)を撮影します。
通常、正面と横の2方向から撮影しますが、より大切なのは横方向から撮ったものです。
このレントゲンをトレースして、コンピューターで分析し、骨格の形状、顎の位置、歯の傾きなどを調べます。
例えば、上記レントゲン写真の上顎前突(じょうがくぜんとつ)の患者さんの場合は、上顎の骨が前方に位置し、上顎の前歯が前方に傾斜していました。
下顎の骨は平均的な位置で、前歯の歯軸も問題ありませんでした。
この分析結果と、咬合器に装着した歯の模型とを見比べながら治療計画を立てます。
◆治療計画の例
上記レントゲン写真を基に治療計画を立てたものをご覧ください。
緑が治療前、赤が治療計画のラインです。
治療計画では小臼歯を抜歯して、抜いたスペースを利用して上顎の歯を後ろに下げています。
この患者さんは中学3年生で、まだわずかに成長する可能性があるため、その成長分を含めてコンピューターで予測し、分析した顎の位置が赤いラインで示されています。